概要
実現方法・説明
ここでは既存のリストに値(要素)を追加する方法を説明する。
リスト作成時に同時に値を追加する方法はPythonのリストを作成するを参照
append()を使う
既に存在するリストの末尾に値を追加する方法である。
これは、Pythonのリストを作成するの説明と同じで、append()は空のリストにも要素を持つリストにも追加が可能である。
こんな感じ。
new_list.append(‘kiwi’)
これでリスト「new_list」の要素に’kiwi’が追加される。
なお、appendで追加出来る要素(値)は1度に1つだけで、必ずリストの末尾に追加される。
insert()を使う
append()は、リストの末尾にしか要素を追加出来ないが、insert()はリストのオフセットを指定することでリストの任意の箇所に値を追加出来る。
こんな感じ。
new_list.insert(2, ‘kiwi’)
これでリスト「new_list」の要素の3番めに’kiwi’が追加される。
・オフセットは、0から始まるので2を指定すると3番めになる。
・オフセットに、0を指定すると先頭に追加される。
なお、insertで追加出来る要素(値)は1度に1つだけである。
注意点
insert()で指定するオフセット値にそのリストの末尾を超える値を指定した場合は末尾に追加される。例えばリストの中の要素が3の場合に、オフセットに100とか指定してもエラーにはならず、4つめとして追加されるということである。
使用例
動作確認環境:Python3.6.5 / macOS 10.15.6
ex.1 append()を使ったリストへの追加
リストにappend()で要素を追加すると末尾に追加される。
内容を表示しながら見ていこう。
コード
new_list = list() print("--- 空リスト ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) new_list.append("apple") print("--- りんご追加 ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) new_list.append("orange") print("--- オレンジ追加 ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) print("--- さくらんぼ追加 ---") new_list.append("cherry") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list))
実行結果
— 空リスト —
内容
[]
要素の個数
0
— りんご追加 —
内容
[‘apple’]
要素の個数
1
— オレンジ追加 —
内容
[‘apple’, ‘orange’]
要素の個数
2
— さくらんぼ追加 —
内容
[‘apple’, ‘orange’, ‘cherry’]
要素の個数
3
解説
1行めで、リスト「new_list」を作成し、8、16、25行目でappend()を使い、順次’apple’, ‘orange’, ‘cherry’の要素をnew_listに追加している。
追加する度に、リストの末尾に要素の値がセットされ、同時に要素の個数が増えることが確認出来る。
ex.2 insert()を使ったリストへの追加
リストにinsert()で要素を追加すると指定したオフセットの後ろに追加される。
内容を表示しながら見ていこう。
コード
new_list = list() print("--- 空リスト ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) new_list.append("apple") print("--- りんご追加 ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) new_list.append("orange") print("--- オレンジ追加 ---") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) print("--- さくらんぼ追加 ---") new_list.append("cherry") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list)) print("--- キウイ追加 ---") new_list.insert(2, "kiwi") print("内容") print(new_list) print("要素の個数") print(len(new_list))
実行結果
— 空リスト —
内容
[]
要素の個数
0
— りんご追加 —
内容
[‘apple’]
要素の個数
1
— オレンジ追加 —
内容
[‘apple’, ‘orange’]
要素の個数
2
— さくらんぼ追加 —
内容
[‘apple’, ‘orange’, ‘cherry’]
要素の個数
3
— キウイ追加 —
内容
[‘apple’, ‘orange’, ‘kiwi’, ‘cherry’]
要素の個数
4
解説
30行めまではex.1の内容と同じである。
33行めでオフセット2で’kiwi’を追加した。
その後の内容を表示すると3番めに’kiwi’が追加されていることがわかる。
補足
del文やremove()を使用して、追加した要素を削除することも出来る。
・Pythonのリストの値を削除する
Pythonバンザイ